いすみ市沖洋上風力プロジェクト 騒音影響評価← 前へ目次次へ →

付録

付録A周波数重み付け関数(A・C・G・Z特性)の数値

A特性・C特性は、IEC 61672-1:2013「Electroacoustics — Sound level meters — Part 1: Specifications」が定める重み付けである。同規格はこれらを付属書Eの解析的な伝達関数によって定義したうえで、表3にその式を1/3オクターブバンド中心周波数で評価し0.1 dBに丸めた基準値(“design goals”)を掲げている。本書では、後述するG特性(ISO 7196表2)と同様に、この表3の値をそのまま重み付け補正値として用いる。参考として、定義の基礎となる解析式を以下に示す:

\[\begin{align}R_A(f) &= \frac{f_4^{\,2}\,f^{4}}{(f^2+f_1^{\,2})\sqrt{(f^2+f_2^{\,2})(f^2+f_3^{\,2})}\,(f^2+f_4^{\,2})}, \tag{8}\\ R_C(f) &= \frac{f_4^{\,2}\,f^{2}}{(f^2+f_1^{\,2})(f^2+f_4^{\,2})}, \tag{9}\\ A(f) &= 20\log_{10}\!\frac{R_A(f)}{R_A(1000)},\quad C(f) = 20\log_{10}\!\frac{R_C(f)}{R_C(1000)} \tag{10}\end{align}\]

ここで \(R_A(f)\)・\(R_C(f)\) は、周波数 \(f\)(Hz)に対する音圧の相対的な通過率(無次元の比)を表す。これを1 kHzでの値で割ってデシベルに換算したものが重み付け補正値 \(A(f)\)・\(C(f)\) であり、各帯域のレベルに加算(多くの帯域では負値なので実質的に減算)される。基準の1 kHzは定義上0 dB(増減なし)に保たれ、それより低い・高い周波数では負の値(減衰)をとる。\(f_1\)〜\(f_4\) は応答の折れ曲がりを定める定数(折点周波数)で、\(f_1 = 20.6\,\text{Hz}\)、\(f_2 = 107.7\,\text{Hz}\)、\(f_3 = 737.9\,\text{Hz}\)、\(f_4 = 12\,194\,\text{Hz}\)。

G特性はISO 7196:1995「Acoustics — Frequency-weighting characteristic for infrasound measurements」表2に表形式で規定される。10 Hzを基準(0 dB)として、1 Hzから20 Hzまで12 dB/octの勾配で上昇し20 Hzで+9.0 dBのピークに達したのち、20 Hzより上では24 dB/octの急峻なロールオフで減衰する(第8.5節参照)。Z特性は全帯域0 dBの無重み付けである。

表27に、各重み付けを1/3オクターブバンド中心周波数で評価した値を示す。これらが、第8章で説明したA・C・G・Z特性の重み付け合計を計算する際に各帯域へ加算する補正値となる。

表27A・C・G・Z特性の1/3オクターブバンド補正値(dB)。A・CはIEC 61672-1:2013表3、GはISO 7196:1995表2、Zは無重み付け。G特性のうち315 Hz超は\(<-84\,\text{dB}\)でエネルギー合成への寄与は無視できる。
周波数 (Hz)\(A_i\) (dB)\(C_i\) (dB)\(G_i\) (dB)\(Z_i\) (dB)
10\(-70.4\)\(-14.3\)0.00.0
12.5\(-63.4\)\(-11.2\)\(+4.0\)0.0
16\(-56.7\)\(-8.5\)\(+7.7\)0.0
20\(-50.5\)\(-6.2\)\(+9.0\)0.0
25\(-44.7\)\(-4.4\)\(+3.7\)0.0
31.5\(-39.4\)\(-3.0\)\(-4.0\)0.0
40\(-34.6\)\(-2.0\)\(-12.0\)0.0
50\(-30.2\)\(-1.3\)\(-20.0\)0.0
63\(-26.2\)\(-0.8\)\(-28.0\)0.0
80\(-22.5\)\(-0.5\)\(-36.0\)0.0
100\(-19.1\)\(-0.3\)\(-44.0\)0.0
125\(-16.1\)\(-0.2\)\(-52.0\)0.0
160\(-13.4\)\(-0.1\)\(-60.0\)0.0
200\(-10.9\)0.0\(-68.0\)0.0
250\(-8.6\)0.0\(-76.0\)0.0
315\(-6.6\)0.0\(-84.0\)0.0
400\(-4.8\)0.0\(<-84\)0.0
500\(-3.2\)0.0\(<-84\)0.0
630\(-1.9\)0.0\(<-84\)0.0
800\(-0.8\)0.0\(<-84\)0.0
10000.00.0\(<-84\)0.0
1250\(+0.6\)0.0\(<-84\)0.0
1600\(+1.0\)\(-0.1\)\(<-84\)0.0
2000\(+1.2\)\(-0.2\)\(<-84\)0.0
2500\(+1.3\)\(-0.3\)\(<-84\)0.0
3150\(+1.2\)\(-0.5\)\(<-84\)0.0
4000\(+1.0\)\(-0.8\)\(<-84\)0.0
5000\(+0.5\)\(-1.3\)\(<-84\)0.0
6300\(-0.1\)\(-2.0\)\(<-84\)0.0
8000\(-1.1\)\(-3.0\)\(<-84\)0.0
10000\(-2.5\)\(-4.4\)\(<-84\)0.0