いすみ市沖洋上風力プロジェクト 騒音影響評価 — 主要参考資料
本書の分析にあたり参照した主要な公開資料を以下に整理する。各資料はPDF形式でリンクされている。
政府機関の文書
環境省
風力発電施設から発生する騒音に関する指針について
(環水大大第1705261号、平成29年5月26日)
水・大気環境局長による都道府県知事・市長等に対する通知。風力発電施設の騒音に関する我が国の現行指針。
低周波音問題対応の手引書
(平成16年6月)
低周波音苦情への対応のための参照値(1/3オクターブバンド別)を示す環境省の基本文書。
「低周波音問題対応の手引書」における参照値の取扱いについて
(平成29年12月27日 事務連絡)
参照値以下であっても許容できない可能性が約10%残ることを認める環境省内部の通知。
経済産業省
三菱商事洋上風力株式会社「(仮称)千葉県いすみ市沖における洋上風力発電事業 計画段階環境配慮書」に対する意見
(令和5年6月23日)
経済産業大臣による環境影響評価法第3条の6に基づく意見書。
大規模小売店舗から発生する騒音予測の手引き(第2版)
(平成20年10月、商務情報政策局流通政策課)
大型トラックのアイドリング騒音(約87 dB(A))など、日常騒音源の参考値が掲載されている。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)
着床式洋上風力発電の環境影響評価手法に関する基礎資料(最終版)
(2018年3月)
国立研究開発法人NEDOによる、着床式洋上風力発電の環境影響評価のための基礎資料。
その他公的機関
再エネ海域利用法を考慮した洋上風力発電の利用対象海域に関する考察
(電力中央研究所、2019年11月、Y19502)
再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電の対象海域選定に関する考察。
日本弁護士連合会(日弁連)
メガソーラー及び大規模風力発電所の建設に伴う、災害の発生、自然環境・景観の破壊及び生活環境への被害を防止するために、更なる法改正等による対応を求める意見書
(2025年8月21日)
2022年意見書のフォローアップ。風力発電に対する規制強化を改めて求める。
人権保護として再生可能エネルギーを選択し、地球環境の保全と地域社会の持続的発展を目指す決議
(2024年10月4日 人権擁護大会決議)
再エネ事業による住民の人権侵害防止を求める正式決議。
メガソーラー及び大規模風力発電所の建設に伴う、災害の発生、自然環境と景観破壊及び生活環境への被害を防止するために、法改正等と条例による対応を求める意見書
(2022年11月16日)
大規模再エネ事業に対する包括的な法改正・条例対応を求める意見書。
低周波音被害について医学的な調査・研究と十分な規制基準を求める意見書
(2013年12月20日)
風力発電施設等から発生する低周波音被害に関する医学的調査と規制基準策定を求める意見書。
学術論文
田鎖順太「北海道沿岸の『有望な区域』における洋上風力発電の騒音による周辺住民への健康影響に関する検討」
(北海道公衆衛生学雑誌 第38巻、2024年、pp. 13–19)
北海道大学工学研究院・地域環境研究室による、北海道5海域に15 MW級風車を設置した場合の周辺住民への健康影響シミュレーション。
宮脇勝「洋上風力発電施設の景観に関わる『海洋計画』と『離岸距離』に関する国際比較 — 洋上景観保護のための風車ゾーニングと最小離岸距離に関する調査」
(都市計画論文集 Vol. 57 No. 3、2022年10月、pp. 546–553)
名古屋大学・公益社団法人日本都市計画学会刊。世界18ヶ国の離岸距離・規制制度の体系的比較。
事業者・地域資料
(仮称)千葉県いすみ市沖における洋上風力発電事業 計画段階環境配慮書 事業者説明資料
(三井物産・RWE Renewables Japan・大阪ガス・K&Oエナジーグループの4社コンソーシアム)
本書第6章で独立検証の対象となった事業者予測値(A案 32.0 dB(A)、B案 32.6 dB(A))の出典。
参考 論点整理(株式会社いすみ洋上風力発電)
いすみ市沖の洋上風力発電事業に関する論点整理資料。
メーカー資料
Vestas V236-15.0 MW™ 洋上ポートフォリオ・技術情報(日本語版カタログ)
本書第10章の音源スペクトル基準として用いた15 MW機の公開カタログ。デンマーク Vestas Wind Systems A/S 発行。
海外参考資料
North West Estonia Offshore Wind Farm, Estonia: Low Frequency Noise and Infrasound Survey
(Ramboll、2022年12月8日、Ref. 1510055015-001、英文)
エストニア北西沖洋上風力発電計画(Enefit Green AS、Hiiumaa島沖、15 MW級×約55基)の低周波・超低周波音調査報告書。本書で使用したVestas V236-15MWの1/3オクターブバンド実測スペクトル(安全マージン+2 dB含む)の出典。